9月14日(2017年)のNHK BSプレミアムで放送された人気健康番組「日と若さの新常識」で、断食で痩せ体質にもなれるということが紹介されていました。
テレビで紹介された実験ではなんと、同じものを食べたにも関わらず、断食していた場合と断食していない場合では、断食していた場合のほうが体重の増加を13%も抑えることができたのです。
なぜかというと「ケトン体」や「サーチュイン遺伝子」という最新の科学で説明できるのです。内容は記事内でわかりやすく説明しています。
もし、いままで、「痩せにくい体質」だと思ったことがあるのであれば、断食をしてみてはいかがでしょうか?
断食で痩せ体質になる理由3つ
1. 体が『ケトン体』を発生させて底力を発揮するから
人間の体は8時間なにも食べないでいると脂肪が「ケトン体」というエネルギーになって消費されるようになります。
実はこのケトン体は激しい運動をしている時にも、体内で作られる成分なのです。
激しい運動をしないのに、激しい運動をした状態と同じになれるのは、激しい運動ができない人にとって、とても魅力的ですよね。
※ケトン体は普段からも生成されていますが、断食直後には400倍ものケトン体が出ているデータがあります。
ちなみに、なぜ、このケトン体が断食と激しい運動をしていると時に体内で作られるのかというと、「体はエネルギー補給がないので生命の危機状態」になるからと言われています。
つまり、ケトン体とは、エネルギーが枯渇して、体が「もっとエネルギーが必要!」となった時にだけ、あなたの脂肪から作られる栄養分です。
特に、肝臓などの内臓脂肪から消費されていくので、お腹周りのダイエットにも効果的と言えます。
またケトン体は酵素の消費を少なくして脂肪を燃焼できるので、
2. 断食をすると体が健康状態を維持するようになるから
慶応大学で断食について研究する伊藤裕教授の話の内容をまとめると以下のような内容になります。
「人類はの歴史の中では、ほとんど食べられないという苦しみ経験することが多かったので、生き延びる為の仕組みが備わっている。なので、断食をすると体は一時的に危機的な状態であると感じ、生き延びるためのスイッチをオンにします。」
つまり、栄養が回ってこないのを補うために、体に蓄えられた栄養(脂肪)を使い、健康な状態を保とうとしてくれるということです。
例えば、断食をしたネズミと断食をしていないネズミの実験が行われ、それぞれに高カロリーのエサを与えた結果、断食したネズミは断食していないネズミよりも13%も体重の増加を防げた事がわかっています。
人間においても宗教的に断食をするモルモン教は、一般の人に比べて糖尿病の割合は半分以下、心臓病にかかる割合も40%も低いそうです。
断食を行うことにより、体が自ずと健康的になり、太りにくい体質にもなることがわかっています。
3. カロリー制限することで『サーチュイン遺伝子』が活性化されるから
サーチュイン遺伝子とは、最近注目されている若返り効果があると言われている遺伝子です。
このサーチュイン遺伝子は誰もが持っている遺伝子細胞なのですが、普段はなにもしません。
しかし、カロリー制限をすることによってサーチュイン遺伝子は活性化し『サーチュイン酵素』というハダや筋肉、血管などが若さを保つ酵素を分泌しだします。
このサーチェイン酵素の影響で、血流がよくなったり、新陳代謝があがるので、基礎代謝をあげる効果が期待できますね。
食事で痩せ体質になる方法2つ
食事で痩せ体質になる方法は2つあります。
1つは定期的な断食。2つ目な毎日のカロリーを1300キロカロリー以内に抑える方法です。
定期的に断食をする
年に2、3回ほど、本格的な断食をしたり、1週間に1度だけ半日断食をしたりする方法です。
食べる時はたべて、食べない時は食べないというメリハリ型です。
しっかり食べたいという人にはおすすめな方法ですね。
毎日カロリー制限をする方法
毎日の食事のカロリー制限(1日1300キロカロリー程度)にする方法です。
毎日コツコツやるのが得意な方におすすめです。
1300カロリーというと1日食べられる量はけっこあります。
- おにぎり1つ&味噌汁 250キロカロリー
- ミートソースのパスタ 600キロカロリー
- ビーフステーキ&サラダ 600キロカロリー
もちろん、栄養バランスを整えたり、最初は炭水化物を控えめにした方がダイエット効果は高いですが、カロリーで言うならこれだけのものを食べても大丈夫ということです。
また例えば、夕食を抜きにしてこんなように応用もできます。
朝食:おにぎり&味噌汁
10時のおやつ:ヨーグルト
昼食:パスタ&サラダ
昼食以降:お茶、水だけ
もちろん栄養バランスをを考える必要がありますが、こうすれば、1日のカロリー(1300キロカロリー)をしっかりとりつつも、夜(21時)には8時間たつので、しっかり脂肪をケトン体に変える生活リズムを作ることができます。
お腹が空いて体がダルくなってっくる場合は、「脂肪が今ケトン体に変わっているところ!」と喜ぶべきです。
そして、早く寝ましょう。
ちなみにこの夕食を抜いて、そのぶん好きなものを朝と昼に食べるという食事方法はモデルの藤田ニコルさんも取り入れていて短期間で4キロ落としています。
ただ、むりして夕食を抜く必要もないので、「辛すぎる」と思うのであれば3食でバランスをとるようにしましょう。
断食の注意点4つ
- 本格的な断食をする場合には専門家のアドバイスや医師の診断を受けてから行った方が安心です。
- 妊娠中や授乳中、小さな子どもや不健康の方にはおすすめできません。
- 個人で行う場合は断食時間は半日〜1日くらいの断食をと専門家の方がアドバイスしています。
- 断食後は回復食を食べて、リバウンドしないようにしましょう。
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