あなたに不足しがちな栄養をまるでサプリメントのように補給してくれる『黒きくらげ』という食材を知っていますか?
NHKの人気番組『所さん!大変ですよ』でも11月30日に『1年で26キロ痩せた【木耳鍋】(きくらげなべ)』が紹介されたりもしています。
「なぜ、きくらげがダイエットに効果的なのか?
「きくらげで痩せることができるのか?
というと、日本人に不足しがちな、あの栄養を補給できるからです。
今回は黒きくらげに含まれる栄養や効能、簡単につくれて保存もできるおすすめレシピも紹介します。
黒きくらげとは?
黒きくらげというと、特別なきくらげかと思うかもしれませんが、スーパーなどでよくみる「あらきくらげ」「きくらげ」が黒きくらげとして販売されています。
しかし、ここで言う黒きくらげはあらきくらげではなく「きくらげ」のことです。
間違わないようにそれぞれの特徴も知っておきましょう。
あらきくらげの特徴
あらきくらげの特徴は肉質が厚く、裏が細かい毛で覆われているのが特徴です。
表は黒く見えて、裏は灰色のような色をしています。
きくらげの特徴
黒きくらげというのは『きくらげ』のことです。
きくらげは、あらきくらげに比べて肉質が薄く、黒いことが特徴です。
スーパーで真っ黒な乾燥きくらげを見つけたら、それがきくらげ(黒きくらげ)です。
白きくらげの特徴
白きくらげは名前のまんま、白いきくらげです。
美容に効果的と言われており、化粧品にも使われています。
黒きくらげの効能とは?
黒きくらげは中国で薬膳料理に使われてきたという歴史があります。
ビタミンB群と鉄分が豊富にふくまれているので『動脈硬化、高血圧、心臓疾患、婦人科系の疾患の改善』に効能があると漢方では言われています。
実際に薬膳料理のレシピを調べると黒きくらげが入った料理がたくさんでてきます。
テレビでも「きくらげ鍋を1年間食べて健康的に26キロ痩せた」という放送があるように、きくらげを他の食材とまぜて食べるのは健康にもダイエットにも効果があるといえるでしょう。
またなぜ、『黒きくらげ』がいいのか?というと、黒きくらげと他のきくらげでは栄養分が大きく異なるからです。
例えば、あらげきくらげと黒きくらげではビタミンDの量が約7倍も違うからです。
他にも鉄分やマンガンなどのミネラルについても黒きくらげの方がたくさん入っています。
黒きくらげで痩せる5つの理由
薬膳鍋などにも入る黒きくらげだけですが、黒きくらげを食べると痩せる理由は次の5つのことから説明できます。
1. 黒きくらげは不足しがちな栄養を補ってくれるから
黒きくらげには、不足しがちなビタミンD、食物繊維、鉄分などが豊富にふくまれています。
鉄分はレバーの3倍も入っているのを知れば、驚く人も良いのではないでしょうか?
黒きくらげは昔から薬膳料理に使われるほど栄養が豊富です。
2. 噛む回数が自然と増えるから
黒きくらげを食べると痩せる理由の1つに、きくらげの独特な触感があります。
きくらげは食感がいいので自然と噛む回数も増えて、食事がゆっくりになります。
食事がゆっくりになると、血糖値をおさえたり、食べる量が自然と減るので痩せることができます。
3. ほぼカロリーゼロだから
乾燥きくらげ1グラムのカロリーは1.7キロカロリーと、ほぼ0カロリーです。
水で戻すと7倍くらいに膨らむのですが、カロリーはそのまま。
なので、きくらげなら食べ過ぎても太る心配がありません。
4. 簡単に料理に加えられるから
黒きくらげは、和食、中華、洋食とどんな料理にも合わせることができるし、乾燥きくらげなら保存も簡単なので、料理に加えやすいです。
いくら「健康に良い」、「食べ続けたら痩せる」と言われても続けることができなければ意味がないですよね。
黒きくらげなら簡単に料理に加えられるので、痩せることができます。
黒きくらげがダイエットに効果的な5つの栄養素
なぜ、黒きくらげがダイエットに効果的なのかというと、不足しがちな5つの栄養素を補給しやすくなるからです。
1.生活習慣で不足しがちな『ビタミンD』
ビタミンDが豊富である黒きくらげなら乾燥きくらげ2グラム分で1日に必要なビタミンDを取ることができます。
最新の研究ではビタミンDをしっかり摂取している人ほど、ウエストが細くなってくびれがあらわれるという報告もされています。
ビタミンDには腸内環境を整えたり、メタボリック症候群の改善にやくだっているという有名な論文もあります。
しかし、現実としては世界人工の半分はビタミンD欠乏症であると言われています。
ビタミンDは魚に多く含まれる栄養なのですが、日本人は魚を食べる機会が減ったのでビタミンDが不足しがちです。
また、ビタミンDは日光を浴びることでも生成できるという性質もあるのですが、最近は日光を浴びることが減ったり、UVカット製品を使用していることで、ビタミンD不足傾向にあると言われています。
2. 『食物繊維』は、きのこ類でNo.1
黒きくらげに含まれる食物繊維はきのこ類の中でも1番です。
黒きくらげには不溶性食物繊維という、腸の動きを活発にするので便秘に悩んでいる人は積極的に取りたい食べ物です。
腸の中で宿便が何日分もたまっていると、腸の中が腐敗物がたまりこんでしまうので健康にも悪いです。
食物繊維が豊富なきくらげを食べることで、不足しがちな食物繊維をしっかり補給しましょう。
3. 『鉄分』はレバーの3倍
女性は6人に1人、男性の場合は10人に1人の割合で貧血であることが厚生労働省の調べでわかっています。
↑太陽化学株式会社がまとめた図をみると、鉄分不足は一目瞭然。
黒きくらげならレバーの3倍の鉄分がふくまれているので、20~30グラムたべるだけで1日分の鉄分を補うことができます。(妊婦の場合を除く)
4. 『カリウム』はシメジの3倍
2004年までは日本人の通常食で1日に必要なカリウムは摂取できるというのが厚生労働省の考えでした。
しかし2005年には塩分過多の現代の食習慣には「生活習慣病を防ぐために、カリウムをもっと摂取すべき」と変わりました。
黒きくらげには、シメジの約3倍、エリンギの約2倍のカリウムがふくまれているのでカリウムが豊富に摂取できます。
5. 『ビタミンB群』が豊富だから
ビタミンB群は脂肪を代謝・燃焼させるために必要不可欠な栄養素です。
ですのでビタミンB群が不足していると太りやすくなり、ビタミンB群がしっかり取れていると、脂肪を効果的に燃焼できると言えます。
黒きくらげには
黒きくらげ鍋で26キロダイエットのレシピと作り方
11月30日に放送される『所さん!大変ですよ「悩みがか次々解消!?幸せの黒いきくらげ」』では1年で26キロ痩せた『木耳鍋』が紹介されます。
木耳鍋のレシピも簡単な食材で作れるので、ぜひ試してみてください。
- 乾燥きくらげ:15g
(生きくらげの場合は100g) - 好きなきのこ:300g
- 豚バラ肉:300g
- ニラ:1/2束
- ミニトマト:8個
- ごま油:大さじ1
- 生姜:
- めんつゆ:大さじ2
- 塩:少々
- コショウ:少々
- 鶏がらスープの素:大さじ1〜2
- 豚バラを鍋に入れて、火をかける
- 塩コショウで下味をつけて、ごま油を加える
- きくらげときのこを入れる(乾燥きくらげの場合は水に20分つけて戻しておく)
- ショウガを加える
- 蓋をして中火で5分加熱する
- できあがり
きのこの出汁が濃厚でとても美味しいのでぜひ作ってみてください。
1日に必要なきくらげの量は?
1日に必要なビタミンDをきくらげで摂取するなら1日に14グラム(乾燥の場合は2グラム)の黒きくらげを食べれば補うことができます。
逆にビタミンDの1日の上限を超えないためにはきくらげの量は280グラム(乾燥の場合は40グラム)におさえましょう。
※厚生労働省が推奨する1日のビタミンD推奨摂取量 : 5.5μg、上限100μg。
黒きくらげの旬は?
黒きくらげの旬は夏(6〜9月)です。
気温が25~30℃と高いので、暖かい地域からだと4月から旬が始まり、は10月までとることができます。
ただ、ファームで栽培されている黒きくらげは通年食べられるようになっています。
また、黒きくらげの産地として有名なのは、大分、鹿児島、熊本、長崎、新潟、北海道、岩手、栃木、沖縄などです。
黒きくらげは確かに旬があるのですが、旬の時にナマで食べたのと、時期をずらして乾燥きくらげにしたのでは栄養が大きくことなります。
黒きくらげは”ナマ”と”乾燥”どっちが良いの?
黒きくらげを食べるのであれば、乾燥黒きくらげが良いでしょう。
なぜならきのこ類は乾燥させるだけで栄養価が爆発的に増えるからです。
例えば、椎茸の場合、生と乾燥ではビタミンDの量が30倍も変わります。
ですので初めから乾燥きくらげを購入すると保存もきくので便利ですね。
超簡単!きくらげの戻し方
黒きくらげは水に20分つけるだけで、簡単にもとに戻すことができます。
急いでいる時はぬるま湯につけましょう。
簡単!美味しい!おすすめ黒きくらげのレシピ5つ
料理が好きなのであれば、おさえておきたい黒きくらげのレシピを厳選して紹介します。
ご飯との相性も抜群で作っておけば、毎日気軽に食べられる黒きくらげレシピから薬膳鍋としても食べられている黒きくらげ鍋のレシピなどなど。
黒きくらげのネギ醤油漬け
cookpadのナヲ**さんが紹介している黒きくらげのレシピです。
ご飯との相性もいいので作っておけば、朝のご飯にはかかさず食べることができます。
火を使うこともないので、片手間で作ることができる簡単さです。
黒きくらげのからし醤油漬け
黒きくらげのネギ醤油漬けと同じくcookpadのナヲ**さんが紹介している黒きくらげのレシピです。
お酒を飲む人にはツマミにもなるので是非試してみてください。
ラー油を加えるとさらに新しい味もたのしめます。
黒きくらげ入り青唐辛子味噌
cookpadのmihotti33が紹介している黒きくらげのレシピです。
お酒が好きな人にも、白米が大好きな人にも最高です。
作るのにやや手間がかかりますが、長期保存も可能なので、あればとても便利です。
黒きくらげのおかゆ
Nadiaで紹介されている黒きくらげのレシピです。
炊飯器でも作れて、夜にセットさえしてしまえば朝にはできているので、朝ごはんとしても最適です。
体が弱ったときや、飲みすぎ、食べすぎた次の日の朝ごはんにすれば体にしみわたります。
黒きくらげ鍋
↑ブロガーのJENIママさんがブログの中で紹介しているきくらげなべです。
コリコリした食感がよく、子供にも人気というのが黒きくらげ鍋です。
水炊き鍋、鶏鍋、キムチ鍋、モツ鍋など、どんな鍋にでも合わせることができるので、夕飯にもぴったりです。
具材としては、普通の鍋に黒きくらげをやや多めに入れるだけ(1人ぶん乾燥きくらげ5グラム)ので作るのも簡単です。
またきくらげをそのまま水に戻して鍋にする方法もありますが、とんこつラーメンに入っているきくらげのように千切りにして大量に入れても他の食材との組み合わせて食べることができます。
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黒きくらげの効能・栄養・やおすすめ簡単レシピ【まとめ】
今回は黒きくらげの効能や栄養、そしておすすめレシピを紹介しましたが、いかがでしたか?
低価格で購入できて、保存性もバツグン、どんな料理にも加えることができるので、食べやすさでも引けを取りません。
ぜひ、1日1グラムの乾燥黒きくらげを料理の中に入れてみてください。
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